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最後の授業~ぼくの命があるうちに~

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先日、近所の図書館で借りた本です。

タイトルからして、てっきり末期がん患者による闘病記だと思っていたのですが、読み始めると全く違いました。

まず、「最後の授業」とは、ペンシルベニア州にあるカーネギー・メロン大学で、「もし自分が死ぬ事が分かっていたら」という仮定のもとに行われる特別講義です。講師たちがもしその状況に置かれた場合、自分が死ぬ前に一番伝えたいことをテーマにするそうです。

この本の著者、ランディ・パウシュ教授もこの講義を行った一人だったのですが、一つだけ違っていたのは、彼は末期のすい臓がんで、本当に死に直面していたということ。

そして、肝心の内容ですが、前述の通り彼の闘病記ではなく、テーマは「Really Achieving Your Childhood Dreams (子供時代に抱いた夢の実現)」でした。

彼が子供の頃抱いた夢は何だったか。そして、彼はそれをどうやって実現したかについて、本当にユーモアたっぷりに語られています。

教授が亡くなった今でも講義をインターネットで見ることが出来るのですが、この本は講義の内容に加えて、講義の中で語られなかったこと、また、その後について書かれています。

この本について何に感銘を受けたかというと、とにかく彼がポジティブなこと。

この講義を行った時点で、既に余命3か月から6か月と宣告されていたそうですが、そんなことを微塵も感じさせないほど、明るさを体中から発散させています。

講義の初めでも、「絶望感でいっぱいの顔をした病人が出てくることを期待していた人、期待を裏切って申し訳ない」とか何とか言って、自分が今どれだけ元気であるかを見せるために腕立て伏せを始めたり。

また、「僕はとにかく楽しまずにはいられない。死に行く身分である今も、色んなことを楽しんでいる」と言っていますが、それがいかに本当であるか、講義からも、この本からもわかります。

ただ、本を読むと、その裏ではやはり、愛する妻や子供たちを置いて死んでいかなければならないことに涙する日々もあったようです。

特に、彼がどれだけ家族を愛していたかには、本当に胸を打たれます。

彼の講義のテーマの一つが「頭のフェイント」なのですが、頭のフェイントとは、簡単に言えば、シンプルなことを学んでいるように見える状況において、実はもっと深いことを学んでいるということです。

例えば、ハイスクールのフットボール選手が、練習においてフットボールの技術を学んでいるだけのように見えるけど、実はそれ以上に大切なもの、一度決めたら貫くこと、忍耐力、またはチームワークなどを学んでいるというように。

講義の最後に、「Did you figure out the second head fake? This talk's not for you. It's for my kids.(この講義における二つ目の頭のフェイントはわかりましたか?それは、この講義はあなた方のために行ったのではない。これは、私の子供たちのためのものです)」とさらっと言ってのけて講壇を降りるのですが、その瞬間にはもう涙が出てきてしまいました。

子供たちが育っていくのをその目で見ながら、教えていきたいことはいっぱいあったはず。でも、それが叶わないから、今自分が教えられること全てを子供たちに残しておきたい。その想いがいやでも伝わってきました。

日本語の字幕がついている講義のビデオのリンクを貼っておきますが、英語がわかる方は、ぜひぜひ英語で聞くことに集中してほしいです。

日本語訳の本も全然悪くはなかったのですが、何箇所か彼のユーモアがうまく伝わってこなかったところがあるように思いました。ビデオを見て初めて、「あ、ここ笑えるところだったんだ!」と思ったところが何度かあったので。

ユーモアは彼の講義においてとても大切な要素なので、できればそれを余すところなく楽しんでほしいです。

病気で末期の状態にあることを宣告された人が書いた本は、日常生活の中で忘れがちな、シンプルだけど大切な事を思い出させてくれることが多いので、好きなジャンルではあるのですが、特にこれは私にとって、本当に出会ってよかったと思える本でした。

ランディ・パウシュ「最後の授業」



(全部で9つのビデオに分かれていますが、一つ目を見終わったら、次のビデオへのリンクが出てきます。)

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