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ホーム

8日間滞在していた妹夫婦が帰って行き、私が一年の中で一番楽しみにしている時間が今年も終わりました。

Picture 071

彼女たちが来ている間は私も休みを取るようにしているので、毎年この時期になると、休みに入る前に出来るだけ仕事を終わらせようと、直前まで週末や夜に仕事をすることになるのですが、今年ももれなくそんな調子でした。特に今年は仕事が今までにないくらい忙しくて、4週末連続で仕事したりしていました。

でも、その大変さを補って余りあるほどの楽しいひとときを、今年も過ごすことができました。

私にとって世界で一番の親友である妹とその旦那さん、そして私の主人と4人だけで過ごす時間は、私にとって言葉では表しつくせないほど大切な時間で、毎回感じることがたくさんあるのですが、今回一番感じたのは、自分のホームについて。

私と主人がポートランドに引っ越してきたのは、約5年前。そして、今私と彼が住んでいる家は3年ほど前に買ったもの。

ポートランドもこの家も、今はそれが私にとって「ホーム」であることは頭ではわかっているし、もちろん気持ちの上でもそう感じてはいるのですが、でも、どこかで実感しきれていない部分もありました。何て言うのかな、いつもどこかふわふわした、不安定な感じがしているというか。

でも、妹たちがいっしょにいる間は、「ここが私の帰る場所」とはっきりと感じることができた。何も特別なことをしなくても、四六時中何か話をしていなくても、同じ屋根の下でみんなで同じ時と空間を共有しているのが本当に自然で、楽しかった。

主人がくれる安らぎとはまた違う安心感を妹たちが与えてくれて、その二つがいっしょになった時、私にとって最強のホームが出来上がるんだと思いました。

そして、「ホーム」を作り上げるのに大事なのは、住んでる場所でもない、どれだけ大きくて素敵な家かということでもない、そこに「誰と」いるかということなんだと、初めて実感したような気がします。

写真を撮るのがうまい義弟くんがうちの近所で撮ったこの写真、ここに写し出されているやわらかな光、そして、あたたかさ、私にとって今回みんなで過ごした幸せな時間の象徴です。

Kayo and Humi visit 2010 153

今はまだちょっとさびしいけど、来年のこの時間に向けて、また頑張っていくこととしましょう。

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友達

2週間ほど前は、「さあ、本格的な春の到来だ!」という感じの陽気だったのに、またしても暖房が必要なくらい肌寒く、雨が続いているポートランド。

それでも、うちの前に植えられているバラはきれいに咲いてくれました。あまりにもきれいだったので、今年初のガレージセールで手に入れた花瓶にちょっとだけ差してみました。

IMG_6810.jpg

活けた後で気づいたのですが、これってもしかしたら花瓶じゃなくて、キャンドルホルダーかも?ま、どっちでもいいや。両方の使い方ができて便利です

さて、ここ最近週2回の割合で頻繁に会っているお友達がいます。

以前からみんなで集まる時に何度か会っていたので初対面ではなかったのだけど、ちょっとしたきっかけで個人的に会うようになりました。彼女の住んでいるところが私の職場から歩いて行けるくらい近いというのも、とても有難い。

彼女も私と同じくフルタイムで仕事をしているのに、私と全く違うのはとてもお料理上手なところ。遊びに行くたびに、すごくおいしい手料理を私とおしゃべりしながら同時進行で、ちゃっちゃっと作ってくれます。

彼女が作ってくれる本当においしいご飯をいただきながらする彼女とのおしゃべりは本当に楽しくて、以前はほとんど仕事と家の往復だけで、あまり変わり映えのしなかった平日や週末が、ちょっとカラフルになりました。

こんな風に平日に仕事の後にふらっと友達に会いに行くことって、実はここ数年の間、私のささやかな夢でした。何だか、少しだけ鹿児島にいた頃に戻ったような気がしています。

ポートランドに引っ越してきてちょうど5年。人付き合いの下手な私にも、ようやく友達と呼ばせてもらえる存在ができてきました。

まだまだ数はそんなに多くはないけど、たまにみんなで集まる機会に呼んでもらったり、または個人個人でお宅にお邪魔させてもらったり。たまには、うちにも来てもらったり。うちは夫婦してまだまだおもてなしが下手なので、他の人のお宅に呼んでもらう方が圧倒的に多いのですが・・・・^_^;

ポートランドに来たばかりの頃はなかなか人と出会う機会に恵まれなくて、一時は、「やっぱりこの歳になって新しい友達を作るのは難しいのかも」と諦めモードに入ったこともありました。

それに、一人で時間を過ごすのも嫌いではないので、「いつまでも出来ないものを追いかけていないで、一人、もしくは夫婦で有意義な時間を過ごせばいいや」なんて強がってみたりしたことも。

でも、友達と過ごす時間って、やっぱりすごく楽しいんですよね。人の経験したことや考えを聞くだけで自分の世界もうんと広がるし、他愛のないおしゃべりにかなり救われることもあるし。だから、色んな人と知り合いたいという思いは、やっぱり止められない。

なので、人と接することが出来る機会を自分なりに大事にしていたら、いつの間にかこんな私にも前述の彼女を含め、とても気の合う友人達に出会うことが出来ました。また、大学卒業と同時に遠くに行ってしまった、すごく好きだった友達がまたオレゴンに帰ってきてくれたり。

別のこれまたすごく気の合う友達も、やっと数日前日本への帰省を終えて戻ってきて、私の仕事が一段落したら会うことになっているし、ただでさえ三連休で楽しみな今週末、また別の大好きな友達からとても嬉しい招待をもらっています。

そうやって楽しみなイベントがある時は、どんなに忙しいにも関わらず、仕事がはかどる、はかどる(笑)。

「望めばきっと願いは叶う」なんて、正直言って前は信じていなかったのですが、もしかしたら、本当にそういうことはあるのかも?と思い始めている今日この頃です。

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様変わりしたコロンビア渓谷

先日コンピューターに保存してある写真の整理をしていて、一つ書き忘れていたことを思い出しました。

感謝祭にペンデルトンに行った後、またポートランドに帰る道のり、私たちはコロンビア渓谷(Columbia Gorge)をずっと走ります。毎年、その景観の美しさにほれぼれとしてしまい、もうすでに同じような写真を何枚も撮ったにも関わらず、また今年もたくさん撮ってしまいました。

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特に今年は天気が良かったので、空の青さと相まって、山々がいつもよりきれいに見えました。

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このように相変わらず自然の雄大さ、美しさを堪能させてくれたコロンビア渓谷でしたが、今年は一つだけ違った風景を見ました。

それは、渓谷のあちこちに所狭しと設置されたウィンドミル。

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私がこの辺りを訪れるのは年に一度だけ。去年はほとんど見なかったので、この1年の間にこれだけたくさんのウィンドミルが建てられたということに、ただただ、びっくりしました。

風力発電のために建てられたものだろうし、それ自体はクリーンエネルギーなのでとてもいいことだとは思うのですが、あんなに自然がきれいなコロンビア渓谷をあれだけびっしりとウィンドミルが埋め尽くしている風景は、正直なところ、少し残念に思ってしまいました。我ながら勝手な考えですね・・・・・。

ポートランドに向かって走っていくうちに、Columbia Gorge National Scenic Area(国によって指定された景観が守られている地域)という標識が出てきて、そこから先はウィンドミルは建てられていないようでした。思わず、ほっとしてしまいました。

ここ10年ほど毎年その景色を堪能してきたコロンビア渓谷、あのちょっと異様な風景に慣れるには、私にはもう少し時間が必要かもしれません。

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友達の赤ちゃん

つい最近、日本にいる友達、Aちゃんから「赤ちゃん、産まれたよー!」とメールが来ました。

彼女にはもう既に可愛い二人の男の子がいるのですが、今度は待望の女の子でした。今回産まれてきたこの赤ちゃん、初めての女の子、というだけでなく、Aちゃんにとってはきっとそれ以上の意味があるんじゃないかな、とメールを読みながらしみじみ思いました。

今から10年ほど前、私たちがまだ20代だったころ、Aちゃんは生死に関わる大病を患いました。

幸い一命を取りとめたのですが、もう少し病院に行くのが遅かったら手遅れだったと言われたと後から教えてくれました。手術の日の前夜までメールを交換していたのですが、その時彼女から受け取ったメールにつづられていた不安でたまらない気持ち、今でもよく覚えています。

私は素人の考えで、とにかく手術さえ成功すれば、後は元気になるだけ、と思っていたのですが、それは浅はかな考えだったということを、その後の彼女を見ていてつくづく思い知らされました。

栄養のあるものをたくさん食べて元気になろうと思っているのに、なかなか食が進まなくて体重ががくんと減ってしまったことや、手術後の治療があまり彼女に合ってなかったために出てしまった症状のことなど、今思い出しても胸が痛くなります。

彼女がそれまでどんな想いをしてきたか知らない、心無い人の言葉にいやな思いをしたことも、何度かあったようです。

そんな闘病生活の中でAちゃんが知り合ったのが、やはり別の大病を患って入院してきたBちゃんという20代の女の子。

Aちゃん曰く、Bちゃんはいつも自分のことは後回しで他の人のことばかり気にかけている、とても優しい女の子だったとか。でも、いつも明るいBちゃんが、ある日、「私、もうだめかもしれない・・・。」と弱音を吐いた時、何て言ってあげたらいいのかわからなかったとAちゃんは言っていました。

残念ながら、その後Bちゃんは亡くなってしまったのですが、お葬式にもたくさんの人が来ていて、Bちゃんが本当にたくさんの人に慕われていたのがよくわかったと言っていました。確か、Aちゃんは今でもBちゃんの命日には、できるだけお墓参りをするようにしてるんじゃなかったかな。

そして、Aちゃんが手術をしてから1年ちょっとたった頃だったと思うのですが、私は彼女のアパートに泊めてもらう機会があり、ちょっとメールをしたかったので、彼女のコンピューターを借りました。

その時彼女が見せてくれたのですが、そこにはAちゃんが患った病気に関するサイトや情報がたくさん保存されていました。

その頃にははたから見ると、すっかり元の生活に戻ったかのように見えたAちゃんでしたが、私にはその時初めて、「このアパートで、不安な夜を何度一人で迎えたんだろう」と、ようやく彼女がそれまで経験してきたことのきっとほんの片鱗だけですが、垣間見えたような気がしました。

「5年たって再発しなければ、大丈夫。」と言われていたのですが、まだその5年が過ぎていない頃だったので、再発の可能性に一人で怯えた日々もあったはず。

いくら長年の友達でも、私が健常者である限り、きっとAちゃんの不安な気持ちは本当にはわかってあげられない。もちろんAちゃんもそれは感じていただろうし、だからこそ、Bちゃんという友達はAちゃんにとってはとても救いになる存在だったんじゃないかな。

そんな友達を亡くしたAちゃんの気持ちもまた、私には計り知れないものがあっただろうと思います。

それから数年後、とても素敵な旦那さまに出会い、結婚し、男の子を産んだAちゃん。「次にできた子供が女の子だったら、Bちゃんって名づけようと思ってる。」と言っていました。

しばらくしてできた二人目も男の子だったので、この話は忘れていたのですが、去年の秋ごろにAちゃんから、「三人目が冬に生まれるよ。もしかしたら、女の子かも。」というメールをもらいました。

そして先日、「生まれました。我が家初の女の子です。」とメールが届きました。Aちゃんは、生まれた赤ちゃんにBちゃんの名前をつけました。

生まれ変わり、なんてことを軽々しく語るつもりは毛頭ありませんが、何て言えばいいのかな、陳腐な言い方かも知れないけど、つながっていく命、みたいなものを感じました。

Bちゃんの体は亡くなってしまったけど、でも、彼女がAちゃんにくれた力は、今でもきっとAちゃんの中で生きている。そして、Aちゃんはこれから娘さんといっしょに生きていく中で、同じような大病をいっしょに闘った、そしてその大変な時を支えてくれた友達のことを懐かしく思い出すんじゃないのかな、と思えてなりません。

私が結婚した時にAちゃんがくれたメールの中に、「本当にお互いいろいろあったけど、それがあったから今の幸せがあるんだよね。生まれてきてくれた子供の顔を見てるとつくづくそう思います。」とありましたが、彼女のいろいろは、私なんかのいろいろよりはるかに大変なものだったはず。

それを全て頑張って乗り越えたAちゃん。そして、そんなAちゃんのところに産まれてきてくれた新しい命。私も、心の底から嬉しく思います。

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夫婦ゲンカ

先日、夫婦ゲンカをしました。

かなり言い合った後、ちょっと頭を冷やすために私は1時間ほどのウォーキングに出かけました。帰りつくころにはかなり気分も落ち着いたものの、ちゃんと謝りもせず何もなかったかのように話しかけてくる主人に調子を合わせる気にはなれず、いい加減に返事をしていました。

夕食もいっしょには取らず、ネットで日本のドラマを夢中になって見ていてふと後ろを振り返ると、「ごめんなさい。」のカードといっしょにこんなものがテーブルに置いてありました。


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「わ~、きれい!」と、一瞬のうちに怒りを解いてくれた花束。が、近づいて見てみると、



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白い菊が混じってました ^_^;

早速主人のところへ行って、「どうもありがとうね。」とハグをした後、「でもさ、菊って日本じゃ主にお墓とか仏壇にあげる花なんだよね。つまり、イメージ的には死んだ人用?だから、もし日本人から同じことされたら、新たな宣戦布告?って思っちゃうかも~。」と言ってみたら、がくっとうなだれておりました(笑)。

でも、もちろんその気持ちはすごく嬉しかったし、それにこんなおもしろいことされたら怒り続けるなんて不可能なので、早速仲直りできました。

それにしても、我ながら最近(英語での)口が達者になったなと思います。^_^;

主人とつきあい始めた頃は、ケンカになるとどうしても英語で口論ができなくて、不覚にもつい涙してしまうこともしばしば。

結婚してしばらくしてからも、一旦ケンカになるとかなり感情的になっているために、普段はすらすらと出てくる英語がしどろもどろになり、うまく言いたいことを伝えられず、それに自分でイライラしてしまい、「もういい!」とふてくされてしまうこともよくありました。

そのせいで、自分は100%納得してないのに、ケンカの状態を続けているのがいやだという理由だけで、「私が悪かったよ。ごめん。」と謝ることが多かった・・・・。

さらに口論になると、相手も普段よりは早口でいろいろと言ってくるし、勢いもあるので、それにひたすら気おされていたように思います。相手の反論を聞いているうちに、自分がどうして怒ってたのか、その理由はあるはずなのに忘れてしまって、もやもやしながらも自分が折れるという形でした。

それがここ2、3年かな、いくら主人がまくしたてて来ても、自分の考えを思う存分言えるようになってきました。「言いたいことはきっちり言わせてもらうわよ!」みたいな・・・(笑)。

別に相手の反論を無視するとかではなく、相手の言い分を聞きつつも、自分が思ってること、どうして怒ってるかなどをちゃんと頭の中でまとめられるようになり、自分の意見を相手に臆することなく言えるようになっている自分に気がつきました。

特に自分の中で変わったこともないと思うので、これは多分場数を踏んだってことなんだろうなと思います(笑)。英語が上達するための一番の早道は、もしかしたら英語でケンカすることかも?なんて、思っちゃったりもしてます。

でも、私たちはケンカを長く引きずることはありません。途中でお互いが考える時間を設けたりしつつも、必ずその都度ちゃんと話し合って解決できています。それは、一方だけじゃなく、お互いがちゃんと言いたいことを言い合えているからだと思います。

しないにこしたことはないけど、でも、もとは全くの他人同士だった二人が一緒に生活していく上で、たまのケンカはごく自然なこと。

不満をお腹の中にためてしまい、それで二人の間に変な溝ができてしまうより、お互いそれをちゃんと相手に伝えられることが私にとっては大事だし、また、それができる相手と結婚できてよかったと思っています。

私たち夫婦にとって「ちゃんとケンカができる」ということは、二人の関係がうまくいくための大切な要素の一つじゃないかなと思う今日この頃です。


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